NHK「Why!?プログラミング」を活用した授業づくりワークショップ with Surface in 宮崎。
2020年度より、小学校ではじまる「プログラミング教育」。
NHK学校放送では「Why!?プログラミング」という番組で、プログラミング(Scratch)を取り扱い、算数、理科、国語、音楽、図工などでの利用が見込まれています。
学校放送番組をサイトで見ることのできる「NHK for School」では、番組はもちろん、指導案や配付プリント(案)もあります。
さて、NHKさんではこうした「NHK for Schoolの学習コンテンツを使って、子どもたちがタブレット端末を使って情報を集め、思考を深めたり、協働で課題を解決したりする学習活動を授業の中でどうデザインすればいいのかを体感」するためのワークショップを全国各地で行っておられ、今年は当方が九州地区の担当として、全体のファシリテーションと指導助言を行いました。
Surfaceをご用意いただき、番組を見たり、学習指導要領を確認したり、いわゆる調べ物をしたりなど、十分に活用させていただきました。
多くの先生は、「プログラミングはこれから…」「何をすればよいのか…」という感じでしたが、初めましてのグループでも、「不安」という結束力(!)で、短い間にグループで、授業のアイディアだしができました。
先生方に人気だったのは、「総合的な学習の時間」で防災でした。ぜひ、実践されたら、来年のこのワークショップで実践発表してほしいです!
放送・視聴覚教育は、当方の学生時代からの息の長いテーマです。技術とともに変わったところもあり、授業での活用という面では変わらないところもあり、これからどんな番組が制作され、それを活用したどんな授業に出会えるのか、楽しみ一杯です♪
卒業生も混ざってアートなゼミ旅行 in 京都(11/10)~右脳ペインティングと京都国際マンガミュージアム~
ゼミ旅行2日目。過去にはいろいろな「朝」がありましたが、弊ゼミはいろいろなことを踏まえて、今年度より「ノンアル」なので、すっきりさわやか。場所柄朝食は各自で、ということにしたのですが、3年生全員でカフェに行ったようです。それもまたよし。なお、私は老舗の珈琲館で優雅にモーニングをいただきました。
今回の宿はシェアホテル「TSUGU」。こうしたキッチンもあったので、あまり大勢では他の方にご迷惑ですが、みんなでモーニング珈琲ぐらいならできたかもな、、、とちょっと反省。
そして、今回、京都に決めた一番の理由はこれ。当方が週1夜中にSkype英会話をしているのですが、その先生が京都でされている「右脳ペインティング」ワークショップに参加しました!
こちらもノウハウがありますので、詳細省きますが、「絵を描くの苦手… > <」と言っていた学生ほど、「できた!!!」と喜ぶ顔が素敵でした。
そもそも絵を描くのが好きなOGたちも朝から来てくれて、「お絵描き」楽しみました。みんなでお絵描きしていた「ラボ」みたいで楽しかったです!(いや、ちゃんと研究したり、勉強したりもしてましたよね。ラボ)
そして、最後は京都国際マンガミュージアム。当方の授業「教育方法・技術論」でも「少子化に伴う廃校跡地利用」のネタになっているところですが、こちらはもともと、明治期、学制ができるまえに、番組(今でいう自治会)が作った「龍池小学校」を活かした社会教育施設です。
小学校の名残だった部屋もあり、学生たちも楽しみ、あとは三々五々、辻利の抹茶カフェに行ったグループもあったようです!
「帰宅したらLINEで報告を」と全員分確認して、今年度のゼミ旅行も無事終了です。出かける前にほぼ40枚近い申請書を、帰ってからも清算のためかなりの書類を提出しましたが、無事で帰ってこれたのが一番です!
【参考リンク】
【追記】
京都国際マンガミュージアムも現在休館中です。。。。
卒業生も混ざってアートなゼミ旅行 in 京都(11/9)~漢字ミュージアム、京都万華鏡ミュージアム、GEAR~
毎年、11月第2週の週末に開催する、ゼミ旅行。今年は11回目で、久々の京都です。京都の秋といえば、やっぱり芸術ですよね~ということで、今年もいろいろな社会教育施設を回ることにしました。3年生9人に、OBOGも7人参加してくれました。ありがたい限りです。
ゼミでも授業でも「UD書体」をとりあげることが多くなったので、まずは「漢字ミュージアム」
ちょうどロシアから研修に来ている高校生たちの団体と一緒になって、ワークショップや漢検の練習問題などを楽しんでいました!おそらく日本語専攻なのでしょうか、とっても流暢で丁寧な日本語でした。
お昼ごはんに、錦市場で「おばんさい」(京都で日常的に食べられているおかず)を楽しんだあとは、「京都万華鏡ミュージアム」で万華鏡制作!
紙筒に鏡をきれいに入れ込み、ビーズなどの小さなものを入れて、オイルを入れたら出来上がり!学生は回しながら色を確認したり、真剣そのもの。推しのカラーで作った学生もいました!(その気持ち、よくわかる!)
今回は京都なので移動時間が少なく、まだまだ夜のアクティビティがあります。前から気にしていたノンバーバルパフォーマンス「GEAR」を全員で鑑賞。この写真だけは始まる前に撮影OKですが、あとはネタばれNGなので、ここでやめておきましょう。
何人かのチームでやっておられるようですが、人によっても演出が違うようなので、ぜひもう一度ゆっくり行きたいですね~。
終わった後は、GEARの感想や、また、この日参加してくれたOG諸君との交流も深めながら、夕食をいただきました。その後、宿に戻り、学生たちはそれぞれにいろんなお話をしたそうです!
【参考リンク】
【追記】
4月中、GEARは休演されておられます。飲食店も、こうしたエンターテイメント系も今は厳しい状況かと思いますが、再開されたら再訪したいと思います!
Microsoft Most Valuable Professional 及び Windows Insider MVPを受賞しました。
「学生一人一人にSurfaceを配るらしい」と聞いて、6年たちました。大学が端末を用意し、学生に貸与するCOPE(corporate owned, personally enabled:組織に所有権があるけれども、個人的に使って構わない)という方式は、当時としてはかなり大胆な試みだったと思います。いまでも珍しい方だとは思います。
新入生に貸与する端末は、Surface Pro2,Pro3,3,Pro4と1年ごとに機種が変わり、昨年からは富士通のノートPCになりました。なお、写真は、初年度に貸与したSurface Pro2です。新入生オリエンテーションの日に机の上に置いたので、「まるで幕の内弁当みたい」ともいわれました(笑)
1年次必修の情報処理演習はもちろんのこと、初年次教育や専門基礎科目で活用したり、2年次以降は「教育方法・技術論」「音楽科概論」などの専門科目で、3年目以降はゼミや卒業論文などでとても重宝しました。また、弊学の学生は、将来教育職(小学校の先生が多い)に就くことが多く、この端末貸与は、次世代の教員を養成する上でのターニングポイントになったように思います。
研究者としては、教育の情報化施策、初等教育におけるプログラミング教育の導入とともに、現場の先生方への研修、先生はもちろん、地域の方やエンジニアの方とのコミュニティ活動、文部科学省や総務省などでの会議出席など、外向きに発信することも多くなってきました。
こういう取り組みの中で、Microsoft MVP Award を受賞(5期目)させていただくこととなりました。当初は、Surfaceだったのですが、現在はWindows and Devices for ITです。
また、障害のある子どもたちへの「合理的配慮」(注)の1つとして、紙の教科書ではなくデジタル教科書を用いたり、音声で読み上げたり、表示するフォントや文字の色を変えたり…など、Windowsそのものの機能で、子どもたちの「困り感」を少しでもなくすことができる事例を紹介することも増えました。こうした活動は、
Most Valuable Professional | Windows Insiderとして認めていただきました(3期目)。
これからも、次の世代の子どもたちのため、そして、今、困っている子どもたちのために何ができるのかを考えつつ、基本的な教育の環境の1つとしてのデバイスを考えていきたいと思います。
最後になりましたが、こうした活動を支えていただいているコミュニティの皆様、学校の先生方、そして同僚の皆様、心から厚く御礼申し上げます。
【コミュニティ活動】
【関連リンク、補足等】
合理的配慮
→障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの
さび付いた統計の知識が、Power BIでよみがえる
私が卒業した「人間科学部」は、いわゆる「文系」でしたが、受験に数学は必須でしたし、なにしろ「統計」が学部の必修単位でした。なんとか係数とか、バリほにゃらら回転とか、キム仮説とか、パラほげ検定とか、まるで呪文のように覚えたものです。
研究室に入る頃には、Stat ViewやSPSSやSASを使うようになり、自分が研究室を持つ頃には、Rやエクセル統計(所属先の都合)を使うようになっていました。
しかし、そんな世界から少しずつ足が遠のいていた矢先、何度か連続してPower BIの話を聞くことがありました。Power BIとは「情報に基づいて迅速な決定を下すための分析情報を提供するビジネス分析サービス」です。
自分で何かビジネスをすることは、今後おそらくないだろう、けれども、大学にはいろいろ(超個人的な)データはたくさんあります。とはいえ、そんなデータは入手できないしな。。。と思っていた矢先、「Power BIの勉強会(1泊2日)がそれも、三重県で開催される!」と知り、それも、別のAIの研究会でお話を伺っていた伊勢の「ゑびや」さんのデータを使わせていただけるなんて、願ったりかなったり!!
小学校の修学旅行以来の伊勢神宮は、正直まったく覚えがなく、鳥居前の「おはらい町」は、老舗中の老舗「赤福」さんと、キャッチーで「映え」るお店が並んでいました。今回お世話になる「ゑびや」さんは、IT化により、データをあつめ、視覚化し、飲食店の大変な部分を少しでも変えていこうとされておられました。
夫婦岩近くの旅館に移動し、「ゑびや」さんのお話しを伺い、夕食には、松阪牛、伊勢海老、鮑!など超豪華食材をいただきました。翌朝は夫婦岩の間に上がる朝日を見ようと、超早起き(4:30)したら、重要文化財「賓日館」で「ハンズオン(実習)」です。勉強会の参加者は、ハンズオンのアドバイザーをしてくださる、ゑびやさんの社員さんも含め25名ほど。うち女性が9名と多いのにも驚きました!
ハンズオンは5人一組で、お題は「売上データを利用して、全く何か新しいものと比較すること」です。持参した付箋やマジックを使って、アイディアだしをしつつ、いろいろなデータを探しつつ…あっという間に1時間、2時間。。。
差し入れていただいた「おにぎりせんべい」(マスヤさん・本社は三重県伊勢市)や、ゑびやさんの「あおさかりんとう」、超豪華お弁当などをいただきながら、
「こんなデータがあればなぁ…」とか
「あれ?この売上データって!!??」
などと話し合うことしばし。Power BIをこの時初めてインストールした当方はあまりお役に立てませんでしたが、感想を述べるなら「圧倒的に超便利」
Power BIによって、「へー、そんなことがわかるのか」と、数字だけではわかりにくかったことに気づきます。また、さまざまな数字からできるグラフを見ていると、
「因果関係があるかどうかは見極めが必要」
「グラフが似ているからと言って、相関があると言ってよいのかは別問題」
「その軸とその軸は粒度が違うよね」
など、当時はよくその意味が分からなった言葉が脳裏によみがえります。
今回、ゑびやさんで行われた「ISE EBI KAIGI」(略してハッシュタグは #EbiKaigi)は、
の番外編として開催されました。「はじめまして」の方がほとんどな状況でしたが、皆さんとコミュニケーションをとることができる工夫をしてくださったり、缶バッチのお土産があったり、と、同じくコミュニティの主催者としても気づくことがたくさんありました。
今回は、学ぶ機会を作ってくださり、本当にありがとうございました。この2日間で人の輪もぐっと広がりました。当方が主催する2つのコミュニティ「教育×Windows×教育」「ITな女子会」でも、いつかは勉強合宿したいです!
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「第8回 Windows×教育」イベント開催しました。Teams実習&アンプラグド教材でプログラミング教育!?
学校の休み期間中に開催される「Windows×教育」イベントももう8回目となりました。今回も大阪教育大学天王寺キャンパスをお借りしました。小学校、高等学校、特別支援学校の先生、研究者、教育行政、学生、企業、地域の方などいつもいろいろな方にお集まりいただき、ありがとうございます!そして、今回は、午前中に別イベントがあり、東京からのご参加、LT登壇もありました!
今回のハンズオン前半は、グループチャット「Microsoft Teams」です。最初、インストールや設定に少し時間がかかりましたが、入ってしまえば、それぞれ顔を写したり、お気に入りのものを写したり、意見を書いたり、、、
こうしたイベントではなかなか挙手してまでは、質問をしたり意見を言ったりしにくいのですが、こうしたオンラインのツールがあると気軽に発信できますね!こうしたことを先生方にも体験していただきました。
後半のハンズオンは、さまざまな「アンプラグド教材」を試してみようです。現在、さまざまなアンプラグド(電源を使わない=パソコンやタブレットを使わない)教材が市販されていて、学校現場でも使われています。しかし、買ってみないと使い勝手はわからないですし、かわいい!楽しい!けれども、実際に授業につかうとなると??という声も聞きます。
そこで、今回はみんなでいろいろ試してみて、ざっくばらんに意見を言い合おうという時間を設けました。用意した教材は、背中に矢印が書いてあり組み替える「いもむし」、事前に指示を与えて動かす「くるま」や「ねずみ」や「ロボット」、紙に書かれた線に応じて進む「ロボット」、カードゲーム、プラモデルなどなど…
(市販されているものなので、個別の名称は控えさせていただきます。まぁ、写真には写りこんでいるわけですが……)
いつも用意されるおやつテーブルなど見向きもせずに、みなさん、子どもの顔に戻って楽しんでいましたが、いざグループ討議になると大人に戻って、「そもそもプログラミングとは…」「でも入り口としては…」「知育玩具との違いは…」「この教材のここは苦手な子どもがいるんですよねー」「そもそも、これ、組み立てるの大変ですよー。2時間半やってますけど、まだ……」などと喧々諤々。
テーマトークやLT(短いお話し)では、地域発のプログラミングイベントや、小学校でのプログラミング教育についての「対面だからできる本音」トークがありました。インターネット上にもさまざまな情報や教材がありますが、せっかくお休みの日に集まっているからこそ、「対面じゃないとできない話」や「袖すりあうも…」という縁を大切にしていきたいと思います。
そして、最後になりましたが、いつもご支援いただいている(株)セカンドファクトリー様、ブエナピンタ株式会社様、ありがとうございます。コミュニティがもっとそだてば、ぜひ鳴門でも開催したいと考えております!
プライスレス福袋(上限金額未設定)を、大学新入生550人に配りました。
大学のエントランス一杯に並べられた「プライスレス福袋(上限金額未設定)」
今日は、来年度入学予定の「新入生」が登学する日。
プレイスメントテスト(入学前の学力テスト)やサークル紹介などで、友達ができ始める日。あちこちでLINEの交換が行われている模様です。
この日、新入生には、これから4年間で使うノートPCが「貸与」されます。大切なことなのでもう一度言います。「入学時から卒業時まで貸与」です。
「プライスレス福袋(上限金額未設定)」の中身は!?
ちらりと見えていますが、F社さんのノートPCです。総額にすると………無粋なのでやめましょう。
ただ、これからの4年間で学ぶための「地図」であったり、世界を切り開くための「こんぼう」であったり、疲れたときに復活するための「エリクサー」であったり、見つけた「宝箱」の中身を保管したり…。そんな「プライスレス福袋(上限金額未設定)」です。
「情報処理演習」(1年次配当)では、もちろん毎週使いますし、そのほか初年次教育、英語教育、そしてもちろん自宅での予習・復習など、毎日欠かせないものになります。また、2年生以降では専門科目、3年生以降での実習、フィールドワーク、そして4年生の卒業研究など、使う場面はさまざまです。
そのほか、ノートテイキングに使ったり、クラブ・サークル活動で使ったり、文字通り「学びの相棒」になります。大学としては「知のアーカイブ」と名付けています。
多くの大学は「Bring Your Own Device」という、自分自身のPCを大学に持ち込む方式がとられていますが、畿央大学では「Corporate Owned, Personally Enabled」という、大学(組織)所有のPCだけれども、個人使用も認める方式がとられています。そのため、大学ではみな同じPCを利用するため、授業中の説明や資料が簡便になります。設定も基本同じなので、トラブルシューティングもしやすくなります。
よくある質問
- これだけ設定するの、大変でしょう?→いいえ、学生が授業中に自分自身で設定を行います。
- 壊れたら、どうなるんですか?→原因によりますが、無償で代替端末(但し、同じ機種とは限らない)が渡されるケースが多いです(故意の破損はもちろん別)。
- 卒業したら、もらえるのですか?→別途講習と試験を受けてもらい、合格すれば卒業時に持ち帰ることができます(2018年度現在)。
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正式には辞令が下りてから、ですが、来年度は「1年生の学年主任」を拝命する予定です。これから新入生がどのような冒険をし、道を切り開き、宝箱を見つけていくのか、このブログでレポートしたいと思います。