りったんせんせーのらぼにっき。

ブログ名、悩み中です。。。

2回目のオンラインコミュニティイベント「PowerApps二歩目、三歩目」の開催と、学校現場のパラダイムシフト #winedu

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初めてのオンラインイベントから3週間。
そろそろ作りたい(作らなきゃ)というリクエストをいただき、2回目を開催しました!講師は今回も新谷剛史さんにお願いしました。

 

前回は、なぜデータが必要なのか、PowerAppsが得意なことはなにか?など、実際に作る前に考えておくことなどをお話しいただきました。詳しくはこちらのエントリをご覧ください。

 

今回は、説明を聞きながらアプリを作る前提で、イベント参加用の端末とアプリ作成用の端末の2台持ちで参加される方もいらっしゃいました。

がっつり1時間のインプット。チャットで質問やリクエストを書いていただき、私がコーディネータ役をつとめ、聞き手にちょっと待っていただいたり、講師の新谷さんに時間調整をお願いしたり、、、、

8人という少人数だからできたことかもしれません。

 

休憩中は、新谷さんのお宅の「家主」である猫ちゃんがカメラの前にお座りになり、名前を呼ぶとちゃんとカメラの方を向いてくれるという超癒しサービス付き♡(=^・^=)

後半は質疑応答メインで、あっという間の2時間でした。。。

今回は、ご参加の皆様に録画したものをお送りし、復習もしていただく予定です!

 

イベントの最後は「顔出しOKの方」のみで記念撮影。

バーチャル背景の方も、「ヒゲ」が急に生えた(笑)方も、ペットの猫ちゃんやパンダくんを呼び寄せた方も!なお、当方のペットは、CHIPでした!


本コミュニティ「Windows×教育」は、コロナ前までは、対面のイベントを中心に、学校の先生方がICTを活用されるお手伝いをずっとしてきました。過去には、Windowsそのものの役割、合理的配慮、プログラミング教育、Teamsなど、主催者の尾崎拓郎先生(大阪教育大学)と当方で、状況を見つつ、また先生方からのリクエストにこたえつつ、テーマを決めてきました。

 

学校現場も、このコロナ禍でパラダイムシフト(今まで当然だと思われていたことが劇的に変化すること)が起きました。教室に集まること、机を寄せ合ってグループワークすること、地域に出かけて地域の方のお話を聞くこと、すべてが当然と思っていました。。。
しかし、どのような状況でも、どんな時でも、子どもたちが、先生方が、保護者の皆さんが、ICTを活用し、楽しく学べる環境をつくることが、このコミュニティの使命だと思っております。 

 

こんなことしたいな、あんなことしてみたいんだけど、モノがなくて、、、という場合は、お気軽にご相談ください!

なお、今年中に1度、人数を絞り、大教室で対面のイベントができればな…とは思っているのですが………。

 
最後になりましたが、オンラインイベントの講師を全面的にお引き受けくださった新谷さん、ありがとうございました!これからも学校現場のために、どうぞよろしくお願いいたします!

初めてのオンラインコミュニティイベント「PowerApps・最初の第一歩」を開催しました! #winedu

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学校現場でのICT活用やプログラミング教育についていろいろやってみるコミュニティ「Windows×教育」もイベントを重ね、はや9回。2020年3月末には第10回記念イベントを企画していたのですが、コロナ禍で中止。。。。

 

そんななか、よくご参加くださっている先生から「PowerAppsの勉強をみんなでしたい」とリクエストをいただき、急遽オンライン特別版で開催することにしました。講師は、本コミュニティでも何度かお話しいただいている、新谷剛史さんです。

 

さて、

Power Apps は、ビジネス ニーズに合ったカスタム アプリを構築するために短時間でアプリケーションを開発できる環境を提供する、アプリ、サービス、コネクタ、およびデータ プラットフォームのスイートです。

ということなのですが、そもそもアプリケーションを作ったことのない方々が多いということで、今回は「作る前にわかっておくこと」に焦点をあて、最初の第一歩をすすめるところまでを解説していただくこととしました。

 

小学校、中学校、高校、特別支援学校の先生、教育委員会の方、塾の先生、学生など総勢16人の方にご参加いただきました。

 

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  休憩時間には、それぞれのおうちのネコちゃんも参加したり、おやつをたべたり、参加者同士でつながりがあることがわかったりで、オンラインでも、それなりに交流を図れたのではないかと思います。なお、私は大学でしたので、卒業生が置いていった、ネコっぽいキャラクタのぬいぐるみでしたが(笑)

 

事前アンケートでの質問と回答、その場でのチャットでの質疑応答も含め、あっという間の2時間半でした。また、今後アプリを作っていくときのご相談にものっていただけるということで、本当にありがとうございます!私自身も、研究室運営に関わるアプリを開発できたらと思っております!

 

ここからまた実際にどのようなアプリケーションを作りたいのか、そのためにはどのようなデータや仕組みが必要なのかを考える時間も必要です。また、少し作ってみてうまくいかないところも出てくるでしょう。まだ具体的な日程は調整しておりませんが、来月にもう一度開催したいと考えています。

 

さて、1枚目の写真は、「顔出しOK」の方との記念写真です。オンラインの会議、授業、お茶会などは参加したり、主催したりもしていますが、オンラインのコミュニティイベントは今回初めてでした。オフライン(対面)のイベントと同じことはできませんが、よりみなさんに「参加」できるような仕組みを考えていきたいと思います!ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

非同期で「非動画」のオンライン授業を1か月受けた学生のアンケート結果

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(この写真は2019年5月に撮影した学内の様子です)

非同期で「非動画」のオンライン授業が始まり、1か月たちました。3回めの授業の後、履修生を対象にアンケートを取りましたので、簡単に報告します。

なお、今までの様子は、下記リンクをご覧ください。


履修生について

 教育学部2年生対象の授業「教育方法・技術論(総合的な学習の時間の指導法を含む)(初等)」で、小学校教諭、幼稚園教諭の教員免許必修科目です。科目等履修生、過年度生などあわせて185名が履修しています。なお、対面の授業の場合は、2クラスに分けて授業を行っています。

 なお、小学校教諭の昨年度の現役合格率は75.6%、公立幼稚園・保育士は100%ですので、いわゆる「教員養成系の大学」といっても差し支えないでしょう。

 

アンケートの概要と提出状況

 非同期ですので何らかの形で出欠を取る必要があります。授業支援システム(CEAS)を活用し、1回目、2回目は簡単なレポートにしたのですが、今回は、アンケートで代用することとしました。

 出欠代わりですので記名式になりましたが、それは事前に学生にも伝えています。アンケートは全部で9問(うち、選択式が7問、自由記述は2問)です。提出期間は授業後から6日間でした。提出者180名ですので、提出率は97%強です。いくつかの回答について速報で公表したいと思います。

 

あなたはいつ授業を受けていますか?

非同期ですので、授業を受ける時間は学生次第です。前回、前々回のブログに書きました通り、アクセスログをみてもばらけていましたので、学生自身に聞くことしました。

・ほぼ時間割の通り             6人

・授業のある日の日が変わるまで     57人

・課題の締め切り間際          27人

・自分の予定次第で特に決まっていない  90人

と、半分の学生は自分の予定次第で受けており、続いては授業のある日の日が変わるまでとなりました。時間割通りに受けている学生は6人と非常にわずかであることがわかりました。

 

SNSで友達と相談する頻度は?

非同期ですので、基本一人で授業を受けるしかありません。対面授業の場合は、相談したり、雑談することもできたのですが、学生は一人でどうしているのだろう?と聞いてみました。

・遠隔授業になって増えた        69人

・遠隔授業でも対面授業でも同じぐらい  70人

・遠隔授業になって減った        41人

と、ばらけました。。。上記の質問とも関係するのですが、「受講している時間」が違うことも関係しているのかもしれません。「遠隔授業になって減った」という学生が少々心配です。。。

 

動画視聴型の遠隔授業について

弊学は「非動画」の遠隔授業が原則ですが、やはり他大学にいる友人などからいろいろ聞いているようです。実際に学生の考えを聞いてみました。

・たとえ通信料が増えても、動画を視聴する遠隔授業がよい      100人

・通信料が増えるなら、動画を視聴しない現在の形の遠隔授業でよい    51人

・通信料に関係なく、動画を視聴しない現在の形の遠隔授業でよい     29人

 約55%の学生が、たとえ通信料が増えても動画視聴型の遠隔授業を希望していることがわかりました。とはいえ、通信料が増えるのであれば現状でと考える学生も約28%、そして、通信料に関係なく現状がよいと考える学生も16%いることがわかりました。記名式にしているので、当方および大学への「忖度」が働いている可能性もありますが、もっと動画視聴型を希望する学生が多いのかと思っていました。

 

同期参加型の遠隔授業について

「ZoomやTeamsなどを活用し、教員と学生、学生同士で、顔をうつしたり、音声でコミュニケーションを取ったりながら進める遠隔授業」についても学生の考えを聞いてみました。

・たとえ通信料が増えても、コミュニケーションを取りながら進める遠隔授業がよい  60人

・通信料が増えるなら、コミュニケーションをとらない現在の形の遠隔授業でよい      57人

・通信料に関係なく、コミュニケーションをとらない現在の形の遠隔授業でよい              63人

こちらは見事にばらけました。。。動画視聴型に比べると、ややニーズは低い、というところでしょうか。

 

遠隔授業になって困っていること/よかったこと

これらは、いくつか選択肢(複数選択可)を用意し、あてはまらないものは自由に記述をしてもらいました。

困っていること、上位3つは以下の通り。

(1)先生に質問や相談ができない/しにくい

(2)友達に相談できない/しにくい

(3)集中できる環境がない

よかったこと、上位3つは以下の通り。

(1)自分のペース(時間帯や場所)で、学習したいときに学習することができる

(2)90分ずっとその場にいなくともよい。トイレに自由に立てたり、集中できなければやめることもできる。

(3)資料が残っているので、復習できる。

 

 「先生に質問や相談ができない/しにくい」については、大学側にすぐ「何らかの対応を取るよう」連絡をしました。もちろん、「いつでもメールで」とは言っていますが、正直、遠慮があったり、めんどくささもあったりで…というのはわかります。なお、当方自身も授業時間にはもちろんオンラインなのですが、その時間中に質問が来たことはありません。。先の質問通り、オンタイムで授業を受けている学生が少ないから、なのですが、、、

 「集中できる環境がない」については、正直思っていたより多いと思いました。実際の環境はわかりませんが、非同期・「非動画」の授業でさえ集中できる環境にないのであれば、同期参加型の遠隔授業はなおのことむずかしいのだろうな、と思う次第です。

 上位3つには入らなかったのですが、プリンタがない(56人)ネットワーク環境がない/弱い(24人)も気になるところです。

 

最後に

 授業をまだ3回しか受けていない時点ですし、記名式ですので、学生の本音を聞けていないところもあるでしょう。なお、この学年は、昨年から、当方が学年主任をしており、入学式、宿泊研修、オリエンテーション、初年次教育などを担当していましたので、「先生(私)を知らない」ということはありません。

 この結果も踏まえ、「よりよい授業」にするために、当方も努力したいと思います。また、教員になる学生が多い授業ですので、結果そのものも学生に共有し、教育方法について考える機会にしたいと思います。

 まだまだ結果はあるのですが、研究者の端くれでもありますので、残りは別の形で発表したいと思います。

 

 

非同期・非動画の「オンライン授業」の出欠と、学生自身の気づきへの期待を込めて

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(この写真は昨年度2月ごろに撮影した教室です)

非同期・非動画の「オンライン授業」も2週目となりました。1週目の「出欠」と、1週目と2週目の走り出しの違いなどをまとめておきます。

なお、1週目の様子については、この記事をご覧ください。

 

 

1週目の出欠について

 保育士の資格を出すため、厚生労働省の関係で、今まで出欠を重要視してきました。5回を超えて欠席すると、単位に必要な試験を受験することすらできません。そのため、従来は学生証をカードリーダにかざし、(割と)厳格に出欠をとってきました。

 しかし、今回は、大学全体で「授業後の課題を出すことで出席とみなす」ことになり、当方の授業も約1週間(厳密に言えば6.5日間)以内に課題を出しました。初回の授業が4月15日(水)でしたので、締め切りは22日(火)中。

 課題を何らかの理由で出さなかった=「欠席」となった学生は、185人中4人(2%程度)でした。これは通常授業程度でしょうか。

 

1週間のアクセス状況について

 先週の授業資料掲出後から12時間では「75.5%の学生が少なくとも1回は何らかの形でアクセス」していましたが、課題締切までの1週間では、受講生185人中182人(約98.4%)の学生がアクセスしていました。上記の出欠状況とあわせると3人がアクセスしていないので、当然課題も出せておらず、1人だけアクセスしていたのに課題を出せていませんでした。

 1週間で平均4.6回、一番多い学生で18回もアクセスしていました。もちろん、これはネットワークの状況にもよります。

 

2回目の授業について

 2回目の授業資料も1回目と同じく、テキスト中心でPowerpointでスライド35枚。先週の課題の答えや、教育実習に関する連絡もあり、先週の30枚より若干増えました。なお、2on1(1枚の紙に2スライド)のPDF形式で配付しています。

 内容は、教育理論系のところで、対面の授業でも集中させることが難しいところです。実際、この授業は3限(13:00~14:30)ということもあり、手を変え、品を変え、緩急をつけていたところでもあります。

 非同期ですので「学生次第」と言ってしまえばそれまでなのですが、昨年度実践指導に行った小学校での写真や、教育実習の研究授業での様子などを「問い」にし、少しでも考える時間を設定しました。

 「わからなければ検索すればいい」のではなく、少しでも自分で考える力を身に付けてほしいと考えています。対面の授業であれば、時間を取って、まずは一人で考えさせ、次に隣の人と考えさせ、そして、グループで発表させたりしていました。遠隔となると、すべて一人、ましてや非同期で時間も違うので、他者の考えを聞きながら考えるということができないのは残念なところです。もちろん、学生が個人的にSNSなどでやりとりはしていると思いますし、反対に「ちゃんとやりとり」しておいてほしい、と願うばかりです。

 

2回目の授業後12時間の動き

 1回目の授業は、資料掲出後12時間で、140人(75.5%)の学生が資料にアクセスしていましたが、今回は104人(56.2%)と減りました。1回目の様子を見て、「すぐ見なくてもいいや。。」と思ったのかもしれません。非同期なので、仕方ないですね。。。授業によっては、課題の締め切りをもっと早く設定しているとも聞いているので、長引くことになったら見直していこうと思います。

 6.5日間設定している課題ですが、資料掲出後12時間で26人(14.1%)の学生が提出しました。こちらも初回が34人(18.4%)でしたので、減少しました。課題の難易度もあるでしょうし一概には言えませんが、残念ながら、全体的に1回目より動きは鈍くなったように思います。

 

2回目の感想

 前回のブログでは「対面からオンライン(非同期・非動画)になったことで、やらなければならないことがより明確になったように思います。」と書きましたが、同じことが、学生にも言えるのではないかと思います。

「授業に出席したから勉強した」「黒板を写したから理解できた」のではなく、学生自身がきちんと考え、知識の再構築をしないと、わかったことにならないということが、対面からオンライン(非同期・非動画)になったことで、より明確になっていくのではないでしょうか。

 このことそのものを学生自身で気がついてほしいと願うとともに、せっかくの教育方法の授業ですので、対面での教育方法、オンライン(非同期・非動画)での教育方法についても、この科目の最後に話し合い、考える機会を設ける予定です!

非同期で「非動画」のオンライン授業をやっています

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(写真は4月3日の学内の様子です)
この状況下でどのように学修をすすめるのか、各大学での対応はまちまちかと思います。弊学では、授業支援システム「CEAS」を活用し、非同期・非動画で「オンライン」授業を進めることになりました。

 

そう決めたのは当方ではないですが、説明を聞く限り、

・学生の自宅でのネットワーク環境が十分整っていないこと

・リアルタイムの動画で授業を進めるための準備が、授業開始の4/10(金)までに整わないこと

等の理由のようです。

 

弊学のこれまでの状況については、簡単にまとめていますので、こちらもご参照ください。


さて、4/15(水)に当方が担当する2年生配当の「教育方法・技術論」(受講生:185人)の1回目の授業がありましたので、状況を共有したいと思います。今までは、2クラスに分け、対面式で授業をしていました。

 

授業資料について

授業資料はPowerPointで作成し、PDF形式で掲出しました。初回の授業ですので、シラバスの確認、授業計画などのオリエンテーションを含め、スライド30枚です。プロジェクタなどで提示するわけではないので、20ポイント程度の少し小さめの文字で、基本テキストです。参考資料はリンクを示し、各自で確認するよう指示を出しました。

 

従来、初回の授業はアイスブレークもかねて、「お題を出し、まずは一人で考え、次にグループで考え、まとめながら、結論に持っていく」ことをしていたのですが、この状況下では無理があります。

オンライン授業なので、「知識重視型」にしようか?という考えも最初すこしだけよぎったのですが、やはり「考えること」を重視した内容にし、どこまで、どれぐらい考えるかは学生に任せることにしました。

ちなみに、お題はこちら。

「18時に奈良にいます。これから東京に行きます。どうやって行けばよいですか?20通りあげましょう。」

20個あげた中から、早く到着する方法、安く行ける方法、楽に行ける方法を選ぶことを課題にしました。今までの授業ではグループで考え、まとめ、発表するのですが、残念ながらオンライン環境では自分の考えだけでまとめることになってしまいました。

もしかすると、家族に聞いたかもしれませんし、学生同士でLINEなどで話し合っているのかもしれませんし、そういう相談を期待したところもあります。正解のある問ではないですし、実際に「Webで調べてもかまわない」としていますので。。。

 

学生のアクセス状況について

CEASにはアクセスログをとる機能があります。「あまり早く授業資料を出さないように」という大学からの指示もあったので、授業の直前1時間(4/15 12:00頃)に資料を掲出しました。なお、早い学生は、4/5のオリエンテーション時にすでにアクセスしていたようです。

 

資料を掲出してから4/16 0:00までの12時間のアクセス状況を見ると、のべ約250回ほど、学生数でいえば140人がアクセスしていました。受講生が185人ですので、75.5%の学生が少なくとも1回は何らかの形でアクセスしたようです。少なくとも授業資料のダウンロード、課題のアップロードの2回は必要ですが、5回アクセスした学生もいました。ネットワークの不調なのか、本人が意識して何回もアクセスしたのか、今後様子を見ていきたいと思います。

 

課題の提出状況について

今週の課題は、上記の「東京への行き方」の他、写真を見て答える質問も3つ用意しました。締め切りは4/21(火)中です。 

 

こちらも、資料を掲出してから4/16 0:00までの12時間の提出状況を見ると、34人(18.4%)が提出しています。早い学生は、授業終了直後(4/15 14:30頃)提出していました。

 

初回の感想

まず、今まで対面でしてきたことと同じことをネットワーク越しにする、というのは、現状の環境では難しいと考えました。そこで、なぜそれをしてきたのか、その目的を達するために、今の状況下で何ができるのかを、いわゆるメタな視点で考えました。

 

「考えましょう」とテキストで書いてあるだけで、実際に学生は考えるのか?ということが一番の悩みでしたが、ここはもう学生を信じるしかないとという結論に至りました。対面であれば、机間指導をしながらアドバイスしたり、様子を見て「隣と相談」にしたり、ということもできましたが、オンラインで、となると、途端に難しくなることを実感しました。。。

 

そういう意味では、教室の雰囲気、勢い、義務感などに惑わされず、自分自身がどこまで突き詰めて考えられるか、にかかっているのかもしれません。対面からオンライン(非同期・非動画)になったことで、やらなければならないことがより明確になったように思います。

レストランでいえば、お店の内装、BGM、食器も大事だけれども、料理の味だけで勝負になった!ような感じでしょうか。いや、直接提供できるわけではないので、レシピと食材を渡して、自分で作ってね!という感じでしょうか。

大丈夫、レシピもシンプルにしてあるし、食材も用意したから、自分自身の力で料理できるよ、あきらめないで。という気持ちです。

 

さて、「オンライン」といえば、とかくリアルタイムであったり、動画であったり、ゆえに準備が大変というのは、今どこも悩んでおられると思います。大学によっては、授業開始を遅らせて、その準備にあたっているところもあるでしょう。 

もちろん、これらを否定するわけではありませんが、「非同期」「非動画」もオンラインのいろいろな形がある中での一つ、と考えてもらえればと思う次第です。

 

教員養成系小規模私立大学で、授業は非同期遠隔で、教員はリモートワークになりました

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(写真は、2020年4月6日(月)のお昼に撮影したものです)

 「緊急事態宣言が発令されたことを受け、5月6日(水)までは登学を必要とする対面での授業を行わず、学内のWEBシステム等を通じた課題付与などで学修の機会を確保することとします。」という大学からのアナウンスがあり、教員もリモートワークが可能な状況に、4月10日(金)から開講される授業は、非同期の遠隔になりました。

 

 現在、各大学各先生方が学修機会の確保のために、さまざま試行錯誤されているところかと思います。企業や各種団体の方もご支援ご協力いただいており、ありがたい限りです。そんな中、奈良にある教員養成系小規模私立大学での状況を記録がてらまとめたいと思います。

 

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 弊学では、2014年から学生に一人1台の情報端末を貸与しています。右の写真は、2014年の新入生オリエンテーション(まるで幕の内弁当のように机に置かれた)Surface Pro2です。あれから6年、端末は変われども、学内のネットワークを強靭化し、教員も学生も「普通に一人一台の情報端末がある授業」を模索してきました。 また、大学院は社会人対象ということもあり、もっと早くからeラーニング併用でしたので、組織としての端末とその運用に関するノウハウはある程度蓄積しています。このあたりは過去ブログ(本文末にリンク)をご覧ください。

 また、授業支援システムは、弊学学長が前職(関西大学工学部)時代に開発に携わった「CEAS」を使っています。

 

 とはいえ、「モノ」だけあっても授業が成り立たないないのは自明の理で、自宅での学修の機会の保障のために、4月になってから様々な検討や対応が行われています。

・学生の自宅でのネットワーク環境の確認とその対応(情報基盤センターが実施済)

・1年生への端末貸与と最低限の使い方講習(1年生担任団が実施済)

・2年生以上および大学院生への対応(授業支援システムを活用)

・常勤の教員、非常勤で来てくださる予定の先生方への授業支援システム講習(情報基盤センターが実施済)

 しかし、ピアノ、図工、体育実技系の授業についてはまだ検討中のことが多く、私も担当の先生からの相談にのっているところです。もちろん、見本の動画を「どこかにアップロード」し、それを見るように指示し、学生は自分自身で動画を撮影して、「なんらかの方法」で提出することは不可能ではありません。

 ただ、免許必修の科目も多く、自宅での回線が細いと動画の視聴もアップロードもままならず、大学で学生全員の動画を保持するのも難しく、かといって、外部に出すには議論も必要で、、、、と躊躇するところです。

 

 ついつい、遠隔授業というとテレビ会議システムのような双方向動画で、というイメージをもちがちですが、「NO STUDENT LEFT BEHIND」を考えると、少なくとも弊学では今すぐできる状況になく、授業支援システム「CEAS」を使った非同期型でともかく進めていくことになりました。

 ゼミは今のところ未定ですが、せっかくMicrosoftさんとの包括契約があるので、Teamsを使ってみようかな?と思っております。

 私自身も、現職は勤務時間を事前に申請、出退勤は職員証をリーダーにかざして、という状況でしたので、リモートワークは初めてです。普段から自宅で物書きをすることが多いので、それなりに環境は整っていますが、運動不足は否めなく。。。

 …というようなブログを書きながらも、とある実技系の先生からの相談を受けつつ、初めてのリモートワークをしております。

 

【参考リンク】

 

 

学会全国大会を現地開催中止にしてからの怒涛の5日間

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会長を拝命している「情報コミュニケーション学会」第17回全国大会の現地開催を取りやめることを決めてから、いろいろな方から、ご意見、感想・叱咤激励など多数頂戴しました。内容は省略しますが、これらを受けて、現地に行くまでに5日間でやったこと、やっていただいたことを記録として残したいと思います。

なお、現地開催中止を決めるまでは以下をご覧ください。

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2月23日(日)~25日(火)チーム分けとチャットツールの活用

「現地通常開始中止」のアナウンス後、現地実行委員会の皆様をはじめ、理事・評議員の方が名乗りをあげてくださったり、こちらからお願いしたりで、やらないといけないことのリスト化とその担当をお願いできる状況になってきました。

そこで、

1)現地開催中止による連絡・手続

2)オンライン発表の試行

の大きく2チームに分け、対応にあたっていくこととしました。

 

1)現地開催中止による連絡・手続

 振り込んでいただいた参加費・懇親会代などの返金の手続き、論文集は予約・振込済の方に送る手はず、新規で論文集を希望される方へのご案内、出展企業さんとの連絡、予約していた教室や懇親会のキャンセルなど、今まで本当にいろいろご尽力していただいた大変さを無にしてしまう、その辛さをどなたも仰らずに、現地実行委員会の皆様に淡々と、そして粛々と進めていただきました。

 なお、返金には郵便為替を利用すること、郵便為替の送り先を「葉書」でお知らせしていただくこととしました。

 また、論文集の新規販売には「レターパック」を活用しました。郵便小為替と返送用レターパック(返送先記入)を、レターパックでお送りいただき、論文集と領収書を入れて送り返す仕組みです。弊学会は、まだ論文集が電子化されていないので、いずれも「アナログ」対応となりましたが、現地では少しでも役割分担できたので、よかったのではないかと思います。

 また、このあたりの対応については、会長として「臨時メール審議」をかけさせていただきました。緊急ということもあり、ご理解いただき、ありがとうございました。

 なお、この時は、航空券のキャンセル代が必要だったり、「年度末で予算執行をしなければならない」というご要望も複数いただいたりで、来られる方のために現地にも事務局窓口を設置しました。

 

2)オンライン発表の試行

 「せっかくの情報関連の学会ですから…」と現地実行委員長からの声もいただいたのと、配信用の機材を3セット(最大で3パラレルが予定)現地に持っていってくださるとおっしゃる方もいらっしゃったので、あくまで「試行」ということで、Zoomを使ったオンライン発表も準備し始めました。

 機材の準備もそうですが、発表者用、参加者用のマニュアルを、突貫で、でもわかりやすく作ってくださった先生にはどれだけ感謝してもしたりないぐらいです。

 並行して、発表予定の先生方に、オンラインで発表するか否かの確認をし、いつ、どれだけ配信するのかのセッションプログラムも作り始めました。

 基調講演の田村先生からは、ありがたくも事前に講演内容を録画して送っていただけるとのことでしたので、こちらもオンラインセッションとして時間通りに配信させていただくことにしました。

 

ここまでの準備に約3日間。それぞれに日常業務もある中でのご対応で、情報が散逸しないように、チャットツールで協働作業をしました。もちろん、これまでもいろいろな場面でこうしたオンラインの作業の経験はあったのですが、ここまで密にしたのは初めてでした。

それぞれに「活動時間」があり、チャットツールの活用で、少なくとも当方は自分のペースでやりとりができたのもありがたい限りでした。春休みだからこそ、保育実習訪問、教員採用試験対策講座が当時はまだがっつりありましたので、昼間はほとんど時間が割けませんでした。そこで、学会FBページを当方が深夜に更新し、それを見て、事務局長が昼間に学会Webサイトを更新するというルーティーンもできあがりました。

 

2月26日(水)国からの要請

この日、国から「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請」がありました。

 

また、1)の返金や現地での対応、2)のオンラインセッションについては、この日のうちに、Webページで案内を出すことができました。会長としての大きな判断はここまでなのですが、ここから先は、本当に2チームの皆さんに、寝食忘れてといっても過言ではないぐらい、足りない機材の調達、オンラインセッションのページ作成など多数ご尽力いただきました。
(わたくし自身は、寝食忘れることなく、夜にラーメンを食べて補給していました!)

 

結果論ですが、2/26の要請が出るまで縮小開催で考えていたら、さすがに諸々間に合わなかったのではないかと考えています。また、この日を境に、航空券の振替も可能になりましたし、各大学などでの年度末処理についても、大学での判断ではありますが、ある程度柔軟になったのではないかと思います。このころには、「現地開催中止についてのご意見」はいただかなくなりました。

 

この日、会計監査も某所でしていただき、事務局長、会計担当の先生、監査の先生らと一献できたのも、メンタル的にはほっとしたひと時でした。ありがとうございました。

 

2月27日(木)規約の確認と学会運営

現地での対応、オンラインセッションのめどがたったら、今度は学会全体の運営も回さなくてはいけません。学会の規約に「遠隔会議をもってこれに代えることができる」「総会を開くことが困難な場合は,理事会をもってこれに代えることができる」とあったのは、本当に助かりました。これがなければ、ここから議論をしなければならない所でした。

 

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ここまで、出発するまでの「怒涛の5日間」をまとめてみました。と言っても、実際会長としては動いたのは、お手伝いいただく方の割り振り、理事会への臨時審議、規約の確認というところでしょうか。

早めに決めたので、オンラインセッションの準備もできましたが、一方で、早々にキャンセルした方には、キャンセル代がかかってしまったのではないかと思います。心苦しいところですが、来年度以降の学会の活動でお返ししたいと思います。