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教員養成系小規模私立大学で、授業は非同期遠隔で、教員はリモートワークになりました

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(写真は、2020年4月6日(月)のお昼に撮影したものです)

 「緊急事態宣言が発令されたことを受け、5月6日(水)までは登学を必要とする対面での授業を行わず、学内のWEBシステム等を通じた課題付与などで学修の機会を確保することとします。」という大学からのアナウンスがあり、教員もリモートワークが可能な状況に、4月10日(金)から開講される授業は、非同期の遠隔になりました。

 

 現在、各大学各先生方が学修機会の確保のために、さまざま試行錯誤されているところかと思います。企業や各種団体の方もご支援ご協力いただいており、ありがたい限りです。そんな中、奈良にある教員養成系小規模私立大学での状況を記録がてらまとめたいと思います。

 

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 弊学では、2014年から学生に一人1台の情報端末を貸与しています。右の写真は、2014年の新入生オリエンテーション(まるで幕の内弁当のように机に置かれた)Surface Pro2です。あれから6年、端末は変われども、学内のネットワークを強靭化し、教員も学生も「普通に一人一台の情報端末がある授業」を模索してきました。 また、大学院は社会人対象ということもあり、もっと早くからeラーニング併用でしたので、組織としての端末とその運用に関するノウハウはある程度蓄積しています。このあたりは過去ブログ(本文末にリンク)をご覧ください。

 また、授業支援システムは、弊学学長が前職(関西大学工学部)時代に開発に携わった「CEAS」を使っています。

 

 とはいえ、「モノ」だけあっても授業が成り立たないないのは自明の理で、自宅での学修の機会の保障のために、4月になってから様々な検討や対応が行われています。

・学生の自宅でのネットワーク環境の確認とその対応(情報基盤センターが実施済)

・1年生への端末貸与と最低限の使い方講習(1年生担任団が実施済)

・2年生以上および大学院生への対応(授業支援システムを活用)

・常勤の教員、非常勤で来てくださる予定の先生方への授業支援システム講習(情報基盤センターが実施済)

 しかし、ピアノ、図工、体育実技系の授業についてはまだ検討中のことが多く、私も担当の先生からの相談にのっているところです。もちろん、見本の動画を「どこかにアップロード」し、それを見るように指示し、学生は自分自身で動画を撮影して、「なんらかの方法」で提出することは不可能ではありません。

 ただ、免許必修の科目も多く、自宅での回線が細いと動画の視聴もアップロードもままならず、大学で学生全員の動画を保持するのも難しく、かといって、外部に出すには議論も必要で、、、、と躊躇するところです。

 

 ついつい、遠隔授業というとテレビ会議システムのような双方向動画で、というイメージをもちがちですが、「NO STUDENT LEFT BEHIND」を考えると、少なくとも弊学では今すぐできる状況になく、授業支援システム「CEAS」を使った非同期型でともかく進めていくことになりました。

 ゼミは今のところ未定ですが、せっかくMicrosoftさんとの包括契約があるので、Teamsを使ってみようかな?と思っております。

 私自身も、現職は勤務時間を事前に申請、出退勤は職員証をリーダーにかざして、という状況でしたので、リモートワークは初めてです。普段から自宅で物書きをすることが多いので、それなりに環境は整っていますが、運動不足は否めなく。。。

 …というようなブログを書きながらも、とある実技系の先生からの相談を受けつつ、初めてのリモートワークをしております。

 

【参考リンク】