りったんせんせーのらぼにっき。

ブログ名、悩み中です。。。

非同期で「非動画」のオンライン授業をやっています

f:id:riz-nishibata:20200416023954j:plain

(写真は4月3日の学内の様子です)
この状況下でどのように学修をすすめるのか、各大学での対応はまちまちかと思います。弊学では、授業支援システム「CEAS」を活用し、非同期・非動画で「オンライン」授業を進めることになりました。

 

そう決めたのは当方ではないですが、説明を聞く限り、

・学生の自宅でのネットワーク環境が十分整っていないこと

・リアルタイムの動画で授業を進めるための準備が、授業開始の4/10(金)までに整わないこと

等の理由のようです。

 

弊学のこれまでの状況については、簡単にまとめていますので、こちらもご参照ください。


さて、4/15(水)に当方が担当する2年生配当の「教育方法・技術論」(受講生:185人)の1回目の授業がありましたので、状況を共有したいと思います。今までは、2クラスに分け、対面式で授業をしていました。

 

授業資料について

授業資料はPowerPointで作成し、PDF形式で掲出しました。初回の授業ですので、シラバスの確認、授業計画などのオリエンテーションを含め、スライド30枚です。プロジェクタなどで提示するわけではないので、20ポイント程度の少し小さめの文字で、基本テキストです。参考資料はリンクを示し、各自で確認するよう指示を出しました。

 

従来、初回の授業はアイスブレークもかねて、「お題を出し、まずは一人で考え、次にグループで考え、まとめながら、結論に持っていく」ことをしていたのですが、この状況下では無理があります。

オンライン授業なので、「知識重視型」にしようか?という考えも最初すこしだけよぎったのですが、やはり「考えること」を重視した内容にし、どこまで、どれぐらい考えるかは学生に任せることにしました。

ちなみに、お題はこちら。

「18時に奈良にいます。これから東京に行きます。どうやって行けばよいですか?20通りあげましょう。」

20個あげた中から、早く到着する方法、安く行ける方法、楽に行ける方法を選ぶことを課題にしました。今までの授業ではグループで考え、まとめ、発表するのですが、残念ながらオンライン環境では自分の考えだけでまとめることになってしまいました。

もしかすると、家族に聞いたかもしれませんし、学生同士でLINEなどで話し合っているのかもしれませんし、そういう相談を期待したところもあります。正解のある問ではないですし、実際に「Webで調べてもかまわない」としていますので。。。

 

学生のアクセス状況について

CEASにはアクセスログをとる機能があります。「あまり早く授業資料を出さないように」という大学からの指示もあったので、授業の直前1時間(4/15 12:00頃)に資料を掲出しました。なお、早い学生は、4/5のオリエンテーション時にすでにアクセスしていたようです。

 

資料を掲出してから4/16 0:00までの12時間のアクセス状況を見ると、のべ約250回ほど、学生数でいえば140人がアクセスしていました。受講生が185人ですので、75.5%の学生が少なくとも1回は何らかの形でアクセスしたようです。少なくとも授業資料のダウンロード、課題のアップロードの2回は必要ですが、5回アクセスした学生もいました。ネットワークの不調なのか、本人が意識して何回もアクセスしたのか、今後様子を見ていきたいと思います。

 

課題の提出状況について

今週の課題は、上記の「東京への行き方」の他、写真を見て答える質問も3つ用意しました。締め切りは4/21(火)中です。 

 

こちらも、資料を掲出してから4/16 0:00までの12時間の提出状況を見ると、34人(18.4%)が提出しています。早い学生は、授業終了直後(4/15 14:30頃)提出していました。

 

初回の感想

まず、今まで対面でしてきたことと同じことをネットワーク越しにする、というのは、現状の環境では難しいと考えました。そこで、なぜそれをしてきたのか、その目的を達するために、今の状況下で何ができるのかを、いわゆるメタな視点で考えました。

 

「考えましょう」とテキストで書いてあるだけで、実際に学生は考えるのか?ということが一番の悩みでしたが、ここはもう学生を信じるしかないとという結論に至りました。対面であれば、机間指導をしながらアドバイスしたり、様子を見て「隣と相談」にしたり、ということもできましたが、オンラインで、となると、途端に難しくなることを実感しました。。。

 

そういう意味では、教室の雰囲気、勢い、義務感などに惑わされず、自分自身がどこまで突き詰めて考えられるか、にかかっているのかもしれません。対面からオンライン(非同期・非動画)になったことで、やらなければならないことがより明確になったように思います。

レストランでいえば、お店の内装、BGM、食器も大事だけれども、料理の味だけで勝負になった!ような感じでしょうか。いや、直接提供できるわけではないので、レシピと食材を渡して、自分で作ってね!という感じでしょうか。

大丈夫、レシピもシンプルにしてあるし、食材も用意したから、自分自身の力で料理できるよ、あきらめないで。という気持ちです。

 

さて、「オンライン」といえば、とかくリアルタイムであったり、動画であったり、ゆえに準備が大変というのは、今どこも悩んでおられると思います。大学によっては、授業開始を遅らせて、その準備にあたっているところもあるでしょう。 

もちろん、これらを否定するわけではありませんが、「非同期」「非動画」もオンラインのいろいろな形がある中での一つ、と考えてもらえればと思う次第です。