非同期・非動画の「オンライン授業」の出欠と、学生自身の気づきへの期待を込めて
(この写真は昨年度2月ごろに撮影した教室です)
非同期・非動画の「オンライン授業」も2週目となりました。1週目の「出欠」と、1週目と2週目の走り出しの違いなどをまとめておきます。
なお、1週目の様子については、この記事をご覧ください。
1週目の出欠について
保育士の資格を出すため、厚生労働省の関係で、今まで出欠を重要視してきました。5回を超えて欠席すると、単位に必要な試験を受験することすらできません。そのため、従来は学生証をカードリーダにかざし、(割と)厳格に出欠をとってきました。
しかし、今回は、大学全体で「授業後の課題を出すことで出席とみなす」ことになり、当方の授業も約1週間(厳密に言えば6.5日間)以内に課題を出しました。初回の授業が4月15日(水)でしたので、締め切りは22日(火)中。
課題を何らかの理由で出さなかった=「欠席」となった学生は、185人中4人(2%程度)でした。これは通常授業程度でしょうか。
1週間のアクセス状況について
先週の授業資料掲出後から12時間では「75.5%の学生が少なくとも1回は何らかの形でアクセス」していましたが、課題締切までの1週間では、受講生185人中182人(約98.4%)の学生がアクセスしていました。上記の出欠状況とあわせると3人がアクセスしていないので、当然課題も出せておらず、1人だけアクセスしていたのに課題を出せていませんでした。
1週間で平均4.6回、一番多い学生で18回もアクセスしていました。もちろん、これはネットワークの状況にもよります。
2回目の授業について
2回目の授業資料も1回目と同じく、テキスト中心でPowerpointでスライド35枚。先週の課題の答えや、教育実習に関する連絡もあり、先週の30枚より若干増えました。なお、2on1(1枚の紙に2スライド)のPDF形式で配付しています。
内容は、教育理論系のところで、対面の授業でも集中させることが難しいところです。実際、この授業は3限(13:00~14:30)ということもあり、手を変え、品を変え、緩急をつけていたところでもあります。
非同期ですので「学生次第」と言ってしまえばそれまでなのですが、昨年度実践指導に行った小学校での写真や、教育実習の研究授業での様子などを「問い」にし、少しでも考える時間を設定しました。
「わからなければ検索すればいい」のではなく、少しでも自分で考える力を身に付けてほしいと考えています。対面の授業であれば、時間を取って、まずは一人で考えさせ、次に隣の人と考えさせ、そして、グループで発表させたりしていました。遠隔となると、すべて一人、ましてや非同期で時間も違うので、他者の考えを聞きながら考えるということができないのは残念なところです。もちろん、学生が個人的にSNSなどでやりとりはしていると思いますし、反対に「ちゃんとやりとり」しておいてほしい、と願うばかりです。
2回目の授業後12時間の動き
1回目の授業は、資料掲出後12時間で、140人(75.5%)の学生が資料にアクセスしていましたが、今回は104人(56.2%)と減りました。1回目の様子を見て、「すぐ見なくてもいいや。。」と思ったのかもしれません。非同期なので、仕方ないですね。。。授業によっては、課題の締め切りをもっと早く設定しているとも聞いているので、長引くことになったら見直していこうと思います。
6.5日間設定している課題ですが、資料掲出後12時間で26人(14.1%)の学生が提出しました。こちらも初回が34人(18.4%)でしたので、減少しました。課題の難易度もあるでしょうし一概には言えませんが、残念ながら、全体的に1回目より動きは鈍くなったように思います。
2回目の感想
前回のブログでは「対面からオンライン(非同期・非動画)になったことで、やらなければならないことがより明確になったように思います。」と書きましたが、同じことが、学生にも言えるのではないかと思います。
「授業に出席したから勉強した」「黒板を写したから理解できた」のではなく、学生自身がきちんと考え、知識の再構築をしないと、わかったことにならないということが、対面からオンライン(非同期・非動画)になったことで、より明確になっていくのではないでしょうか。
このことそのものを学生自身で気がついてほしいと願うとともに、せっかくの教育方法の授業ですので、対面での教育方法、オンライン(非同期・非動画)での教育方法についても、この科目の最後に話し合い、考える機会を設ける予定です!