さび付いた統計の知識が、Power BIでよみがえる
私が卒業した「人間科学部」は、いわゆる「文系」でしたが、受験に数学は必須でしたし、なにしろ「統計」が学部の必修単位でした。なんとか係数とか、バリほにゃらら回転とか、キム仮説とか、パラほげ検定とか、まるで呪文のように覚えたものです。
研究室に入る頃には、Stat ViewやSPSSやSASを使うようになり、自分が研究室を持つ頃には、Rやエクセル統計(所属先の都合)を使うようになっていました。
しかし、そんな世界から少しずつ足が遠のいていた矢先、何度か連続してPower BIの話を聞くことがありました。Power BIとは「情報に基づいて迅速な決定を下すための分析情報を提供するビジネス分析サービス」です。
自分で何かビジネスをすることは、今後おそらくないだろう、けれども、大学にはいろいろ(超個人的な)データはたくさんあります。とはいえ、そんなデータは入手できないしな。。。と思っていた矢先、「Power BIの勉強会(1泊2日)がそれも、三重県で開催される!」と知り、それも、別のAIの研究会でお話を伺っていた伊勢の「ゑびや」さんのデータを使わせていただけるなんて、願ったりかなったり!!
小学校の修学旅行以来の伊勢神宮は、正直まったく覚えがなく、鳥居前の「おはらい町」は、老舗中の老舗「赤福」さんと、キャッチーで「映え」るお店が並んでいました。今回お世話になる「ゑびや」さんは、IT化により、データをあつめ、視覚化し、飲食店の大変な部分を少しでも変えていこうとされておられました。
夫婦岩近くの旅館に移動し、「ゑびや」さんのお話しを伺い、夕食には、松阪牛、伊勢海老、鮑!など超豪華食材をいただきました。翌朝は夫婦岩の間に上がる朝日を見ようと、超早起き(4:30)したら、重要文化財「賓日館」で「ハンズオン(実習)」です。勉強会の参加者は、ハンズオンのアドバイザーをしてくださる、ゑびやさんの社員さんも含め25名ほど。うち女性が9名と多いのにも驚きました!
ハンズオンは5人一組で、お題は「売上データを利用して、全く何か新しいものと比較すること」です。持参した付箋やマジックを使って、アイディアだしをしつつ、いろいろなデータを探しつつ…あっという間に1時間、2時間。。。
差し入れていただいた「おにぎりせんべい」(マスヤさん・本社は三重県伊勢市)や、ゑびやさんの「あおさかりんとう」、超豪華お弁当などをいただきながら、
「こんなデータがあればなぁ…」とか
「あれ?この売上データって!!??」
などと話し合うことしばし。Power BIをこの時初めてインストールした当方はあまりお役に立てませんでしたが、感想を述べるなら「圧倒的に超便利」
Power BIによって、「へー、そんなことがわかるのか」と、数字だけではわかりにくかったことに気づきます。また、さまざまな数字からできるグラフを見ていると、
「因果関係があるかどうかは見極めが必要」
「グラフが似ているからと言って、相関があると言ってよいのかは別問題」
「その軸とその軸は粒度が違うよね」
など、当時はよくその意味が分からなった言葉が脳裏によみがえります。
今回、ゑびやさんで行われた「ISE EBI KAIGI」(略してハッシュタグは #EbiKaigi)は、
の番外編として開催されました。「はじめまして」の方がほとんどな状況でしたが、皆さんとコミュニケーションをとることができる工夫をしてくださったり、缶バッチのお土産があったり、と、同じくコミュニティの主催者としても気づくことがたくさんありました。
今回は、学ぶ機会を作ってくださり、本当にありがとうございました。この2日間で人の輪もぐっと広がりました。当方が主催する2つのコミュニティ「教育×Windows×教育」「ITな女子会」でも、いつかは勉強合宿したいです!
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