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「なるとでプログラミング」~鳴門の子どもたちとプログラミングを楽しみました!

なるとでプログラミング!

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2019年1月12日(土)および13日に、徳島県鳴門市で、鳴門市さん主催のプログラミングイベントをお手伝いさせていただきました。3歳から12歳までのお子さん80名弱とその保護者さんにご参加いただきました。

 

2020年から小学校でプログラミング教育が必修になるにあたり、教員研修などでお話や実習をしたり、実際の授業の指導助言にあたることは多いのですが、地域のイベントをサポートするのは初めてでした。

 

今回は、自治体は自治体でも、教育委員会ではなく、経済建設部経済局が主体として取り組まれ、地元企業であるブエナピンタ株式会社さん、すなわちTHE NARUTO BASEの新谷剛史さん経由でお話を頂戴しました。

 

打ち合わせの結果、就学前のお子さんが来られる午前中は、昨年度、総務省事業でも活用した「からだでプログラミング」を、小学校中学年~高学年のお子さんが来られる午後は、「micro:bit」を教材にしました。

 

からだでプログラミング

昨年度、総務省事業で活用した「からだでプログラミング」。8個の段ボールにコマンドとなるイラストが描かれ、軽快な音楽とともにコマンド通り身体を動かす教材です。実際に保育園でこの活動に取り組んでいる、現役保育士であり、畿央大学大学院教育学研究科の大学院生でもある井狩文美さんがメインとなり、準備ももちろん、当日の「先生役」もきっちり務めました。

 

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まずは、「からだでプログラミング」の映像を見ながら、身体を動かすことを学びます。次に、準備した段ボールにコマンドを貼りつけ、みんなでその場で楽しみます。ここまではよくあることのですが…

 

次に、エンジニアである新谷さんからの発案で、「逆バージョン」というか「デコード」というか、すなわち、先生の動きを見て、あらかじめ用意しているコマンド群から必要なコマンドを選び、段ボールに貼りつける活動を行いました。最初から8個では難しいので、4つずつ分けて…というのもエンジニアさんらしいアドバイスでした。

 

井狩さんも、さすが現役の保育士さん。大きい声とわかりやすい表情と動きで、初対面の子どもたちもぐいぐい乗ってきたのがわかります。(私もスポーツ実習担当のはずなのですが、いやはや… > < )

 

30cm四方弱とはいえ、一人8個×20人分=合計160個の段ボールは、組み立てるのも、運ぶのも少々厄介だったのは否めませんが、子どもたちが体を一杯動かして楽しんでいる姿は、見ているこちらもうれしくなりました。

 

さて、この「からだでプログラミング体験」を通して、就学前の子どもたちの「思考力の芽生え」「数に対する興味」につながるのでは?というのが井狩さんの「リサーチクエスチョン(研究に関わる疑問)」です。どのように明らかにしていくのかは、彼女の課題でもありますが、1年後が楽しみです。

 

mico:bitでピカピカひかるうずしおくんとうずひめちゃん


f:id:riz-nishibata:20190122005454j:plain午後からは、新谷さんがメインになって、micro:bitでピカピカ光る鳴門市のマスコットキャラクター「うずしおくん」と「うずひめちゃん」を作りました。「micro:bitで光る」といえば、オリジナルは、共立電子さんの「光るクリスマスツリーワークショップ」です。

 

最初は、電子工作の部分から。LEDにコードをつけ、micro:bitにはターミナルをつけ、コードをつなぎ、ネジでとめ…。少し心配していたのですが、手先の器用な子どもたちの方が得意だったみたいです。また、週末でしたので、お父さんのご参加も思ったより多く、一緒に楽しまれていたようでした^^

 

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最初に完成品を見せたり、「なぜ電子工作をしなくていけないのか」という説明をされたり、など、非常にロジカルなお話と子どもさんへの細やかな対応に学ぶことばかりでした。

 

初日はトラブルもあり、それでもなんとかゴールまでこぎつけたのですが、2日目は、トラブル対応済でしたので、全体的に余裕がありました。2日目の会場は、日本で最初にベートーベンの第九交響曲が演奏された、「鳴門市ドイツ館」ということもあり、第4楽章の有名なフレーズも、聞こえてきました♪

 

産官学連携として

今回の実施にあたり、Surface端末は、日本マイクロソフト社さんからお借りしました。鳴門市さんは、企画、会場の確保、広報、段ボールの運送や保管などさまざまにバックアップいただきました。新谷さんからは内容や教え方のアドバイスをいただき、そして地域と私たちの文字通りHUBとなってくださいました。

 

産学連携というと、とかく「大学の研究シーズを企業の力で実現する」というスキームが多いように思いますが、こと地域や教育という立ち位置では、「それぞれの立場で得意なことをする」という当たり前が一番大切であることが重要であることがよくわかりました。

 

このイベントが1回の打ち上げ花火ではなく、他の地域に広がったり、何回か続けていけることを願っています。実際、徳島県のほかの地域でプログラミング教育をされている方とお話しさせていただく機会もできそうです。

 

さて、最後になりましたが、貴重な機会を与えていただいた鳴門市さん、ブエナピンタ株式会社さんに厚く御礼申し上げます。もちろんTHE NARUTO BASEさんですから、ご飯はおいしくいただきました!!←
 
そして、最後の写真は、片付け終わってドイツ館の前で、3人そろって「ジャンプ!」のコマンドでした(笑)

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