りったんせんせーのらぼにっき。

ブログ名、悩み中です。。。

学会全国大会を現地開催中止にしてからの怒涛の5日間

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会長を拝命している「情報コミュニケーション学会」第17回全国大会の現地開催を取りやめることを決めてから、いろいろな方から、ご意見、感想・叱咤激励など多数頂戴しました。内容は省略しますが、これらを受けて、現地に行くまでに5日間でやったこと、やっていただいたことを記録として残したいと思います。

なお、現地開催中止を決めるまでは以下をご覧ください。

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2月23日(日)~25日(火)チーム分けとチャットツールの活用

「現地通常開始中止」のアナウンス後、現地実行委員会の皆様をはじめ、理事・評議員の方が名乗りをあげてくださったり、こちらからお願いしたりで、やらないといけないことのリスト化とその担当をお願いできる状況になってきました。

そこで、

1)現地開催中止による連絡・手続

2)オンライン発表の試行

の大きく2チームに分け、対応にあたっていくこととしました。

 

1)現地開催中止による連絡・手続

 振り込んでいただいた参加費・懇親会代などの返金の手続き、論文集は予約・振込済の方に送る手はず、新規で論文集を希望される方へのご案内、出展企業さんとの連絡、予約していた教室や懇親会のキャンセルなど、今まで本当にいろいろご尽力していただいた大変さを無にしてしまう、その辛さをどなたも仰らずに、現地実行委員会の皆様に淡々と、そして粛々と進めていただきました。

 なお、返金には郵便為替を利用すること、郵便為替の送り先を「葉書」でお知らせしていただくこととしました。

 また、論文集の新規販売には「レターパック」を活用しました。郵便小為替と返送用レターパック(返送先記入)を、レターパックでお送りいただき、論文集と領収書を入れて送り返す仕組みです。弊学会は、まだ論文集が電子化されていないので、いずれも「アナログ」対応となりましたが、現地では少しでも役割分担できたので、よかったのではないかと思います。

 また、このあたりの対応については、会長として「臨時メール審議」をかけさせていただきました。緊急ということもあり、ご理解いただき、ありがとうございました。

 なお、この時は、航空券のキャンセル代が必要だったり、「年度末で予算執行をしなければならない」というご要望も複数いただいたりで、来られる方のために現地にも事務局窓口を設置しました。

 

2)オンライン発表の試行

 「せっかくの情報関連の学会ですから…」と現地実行委員長からの声もいただいたのと、配信用の機材を3セット(最大で3パラレルが予定)現地に持っていってくださるとおっしゃる方もいらっしゃったので、あくまで「試行」ということで、Zoomを使ったオンライン発表も準備し始めました。

 機材の準備もそうですが、発表者用、参加者用のマニュアルを、突貫で、でもわかりやすく作ってくださった先生にはどれだけ感謝してもしたりないぐらいです。

 並行して、発表予定の先生方に、オンラインで発表するか否かの確認をし、いつ、どれだけ配信するのかのセッションプログラムも作り始めました。

 基調講演の田村先生からは、ありがたくも事前に講演内容を録画して送っていただけるとのことでしたので、こちらもオンラインセッションとして時間通りに配信させていただくことにしました。

 

ここまでの準備に約3日間。それぞれに日常業務もある中でのご対応で、情報が散逸しないように、チャットツールで協働作業をしました。もちろん、これまでもいろいろな場面でこうしたオンラインの作業の経験はあったのですが、ここまで密にしたのは初めてでした。

それぞれに「活動時間」があり、チャットツールの活用で、少なくとも当方は自分のペースでやりとりができたのもありがたい限りでした。春休みだからこそ、保育実習訪問、教員採用試験対策講座が当時はまだがっつりありましたので、昼間はほとんど時間が割けませんでした。そこで、学会FBページを当方が深夜に更新し、それを見て、事務局長が昼間に学会Webサイトを更新するというルーティーンもできあがりました。

 

2月26日(水)国からの要請

この日、国から「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請」がありました。

 

また、1)の返金や現地での対応、2)のオンラインセッションについては、この日のうちに、Webページで案内を出すことができました。会長としての大きな判断はここまでなのですが、ここから先は、本当に2チームの皆さんに、寝食忘れてといっても過言ではないぐらい、足りない機材の調達、オンラインセッションのページ作成など多数ご尽力いただきました。
(わたくし自身は、寝食忘れることなく、夜にラーメンを食べて補給していました!)

 

結果論ですが、2/26の要請が出るまで縮小開催で考えていたら、さすがに諸々間に合わなかったのではないかと考えています。また、この日を境に、航空券の振替も可能になりましたし、各大学などでの年度末処理についても、大学での判断ではありますが、ある程度柔軟になったのではないかと思います。このころには、「現地開催中止についてのご意見」はいただかなくなりました。

 

この日、会計監査も某所でしていただき、事務局長、会計担当の先生、監査の先生らと一献できたのも、メンタル的にはほっとしたひと時でした。ありがとうございました。

 

2月27日(木)規約の確認と学会運営

現地での対応、オンラインセッションのめどがたったら、今度は学会全体の運営も回さなくてはいけません。学会の規約に「遠隔会議をもってこれに代えることができる」「総会を開くことが困難な場合は,理事会をもってこれに代えることができる」とあったのは、本当に助かりました。これがなければ、ここから議論をしなければならない所でした。

 

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ここまで、出発するまでの「怒涛の5日間」をまとめてみました。と言っても、実際会長としては動いたのは、お手伝いいただく方の割り振り、理事会への臨時審議、規約の確認というところでしょうか。

早めに決めたので、オンラインセッションの準備もできましたが、一方で、早々にキャンセルした方には、キャンセル代がかかってしまったのではないかと思います。心苦しいところですが、来年度以降の学会の活動でお返ししたいと思います。

全国大会を開催すべきか中止すべきか、学会の会長として悩んだ1週間。

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情報コミュニケーション学会の会長を拝命し、2回目の全国大会。2020年2月29日~3月1日に長崎大学で開催する予定でした。結論から言えば、現地での通常開催は中止、オンライン配信(試行・一部)となりましたが、決めるまでと決めてからのお話を、今後、誰かの役に立つこともあろうかとまとめることにしました。

今回は、1月末のプロローグから、2/22(土)の中止(第1報)を流すまでです。

 

1月末から2月初め:プロローグ

新型コロナウィルスについては、ぼちぼちニュースには聞いていましたが、まだまだどこか「他人事」。この時、顧問の先生のお一人からは「ぼちぼち考えときやー」と言われていましたので、「ぼちぼち」マスクや除菌シートを買っておりました。

2月10日(月)一般的な対応掲載

他学会と同様に新型コロナウイルス感染症に関する本学会の対応について」を役員に審議していただき、学会サイトに掲出。ザックリいうと、
・今後の状況次第でイベントは中止するかも。

・体調悪い方はイベントはご欠席ください。
・会場では感染予防措置を準備します。
・スタッフはマスクします。
という内容でした。

この時も感染の状況が限られていたため、「九州なら大丈夫だろう」などと思っておりました。

2月15日(土)消耗品の確保

とはいえ、実際に全国大会となるといろいろな準備が必要になります。ということで、まずは会員、参加者の安全を確保するために、実行委員会にマスクや除菌シート、アルコールスプレーの準備をお願いしました。また、何かあった時のために、学生さんのアルバイトはなし、という方向にしました。この時点で、マスクや除菌シートはなんとか確保(最悪、自身のものを出す予定)できたものの、結局アルコールスプレーは最後まで見当たりませんでした。

2月16日(日)検討開始

現地実行委員長と学会事務局長などごく限られたメンバーで、大会中止にした時の課題について考え出しました。

すでに参加費、懇親会費、論文集代はご入金いただいている人もいらっしゃり、論文集は刷り上がりつつあります。学会会場となる教室も、懇親会場となる生協さんももちろん予約していただいています。ご講演の先生や共催団体へのご連絡、出展いただく企業さんへの対応、返金処理、論文集のこれからの販売など、考えれば考えるほどたくさんありました。

*現地実行委員長の大変フレキシブルな対応で、会場代も懇親会についても、この時点で保留していただいていたことが、のちに大変助かることになります。

ちょうど役員の入れ替えの時期でもありましたので、規約を隅から隅までよんで、総会は理事会に代えることができること、理事会は遠隔でも開催可能なことを確認しました。

この日から、規模を縮小してでも開催するか、中止にするか、正直揺れ動く日々が始まります。「開催してしまった方が楽」「何かあった時が大変」「決めるのは自分」「どっちにしてもいろいろな意見がある」をぐるぐるしていました。

他学会の会長や、同日開催される他学会の全国大会の関係者に様子を聞いても、まだどこも「検討していない」とのことで、検討を始めたのは早かったのかもしれません。

2月19日(水)できるなら縮小開催で

この日まで「縮小開催」で検討していました。まだ、大丈夫。そうはいっても大丈夫。そんな気持ちの方が勝っていました。「開催したいという人の方が多いよな、、、」という気持ちもどこかにあったのかもしれません。

しかし、このころには、「検討したほうがよいのでは?」という意見を何人かの役員から頂戴することもありました。検討していることを、役員の皆様方にもっと早めにお知らせすればよかったです。

2月20日(木)中止決定→学会サイトの振込の案内を削除

この日、2つのニュースがありました。一つは福岡県で感染者が発生したこと。もう一つは熊本県で行われる他学会の研究会が中止を決めたこと。直接はどちらも関係がないといえばないのですが、私の心の針が大きく「中止」に傾いた瞬間でした。

次の大きな判断は「やったことにするのか、延期するのか」でした。過去、東日本大震災の時、他学会の全国大会を茨城県で行う予定でしたが、現地の被害が大きく、半年後に弊学(奈良県)で引き受けたということもありました。しかし、今回は年度末。延期してしまえば、年度の研究成果にならなかったり、そもそも所属が変わったり、と難しいことばかり。一昨年の北海道胆振東部地震の時は、これまた別学会の全国大会最終日の早朝で、「最終日は行ったこと」となりました。

今回は、実行委員長らとも相談の上、「やったことにする」ことになりました。そして、「学会としての誠意」として、参加費は返金することに決めました。会場代の予約金がかかっているなど、すでに経費が発生しているために参加費を返金しない事例があることも知っていました。しかし、上記の通り、実行委員長がまだ会場費の支払いを保留していただいていたこともあり、参加費は返金することにしました。

とはいえ、地震や警報など、「起こったことに対して中止」というのはご理解いただいても、「起こるかもしれないことに対して中止」というのは、判断が難しく、意見が分かれるだろうなぁ…という本音もありました。しかし、ここは自分の「中止に傾いた気持ち」を前に出すことにしました。

そして、次は総会のためにも会議をオンラインで開催しなくては…と、お一人の役員の先生に依頼。。。と、「わかりました!」とご快諾いただきました。このご快諾が、のちのオンラインセッションの実施につながるのです。

せっかくの情報関連学会ですので、オンライン配信も考えてみましょうか?という話が出てきたのもちょうどこの頃です。現地実行委員の方々においては、半年以上準備し、時間を費やし、やっと本番という時に「中止」というのは本当に申し訳なく、その中から「オンライン配信」という声がでてきたのはうれしく、実現したい気持ちが湧いてきました。1か月あればもちろん準備ができるとは思ったのですが、この時点でわずか1週間。協力を約束してくださった方もいらっしゃいましたが、その方にももちろん日常の業務はあるわけで、「やれるところだけ」という気持ちでした。


2月21日(金)厚生労働省からの「メッセージ」

役員に審議いただき、明日には会員および参加予定の方にアナウンスできるよう、中止発表文言の作成。ちょうど厚生労働省からも「開催の必要性を改めて検討」「政府として一律の自粛要請を行うものではありません」というメッセージが出され、中止にご納得いただける方も増えるのでは…と思いました。

この日の夜に、配信用の機材も複数見せていただき、いろいろなご提案もいただき、迅速なご協力と確かな技術力に心から感謝しました。

2月22日(土)役員への審議と中止(第1報)のWeb掲載

中止の判断とWeb掲載の文言を役員の皆様方に数時間で審議いただきました。審議の時間を十分に取れず申し訳ありませんでした。緊急ということをご理解いただき、文言の修正のみでお認めいただき、中止(第1報)のWeb掲載。もっと早く判断しておけば…、もっといろいろな方のご意見を伺っておけば…と反省ばかりですが、全国大会まで1週間を切っての表明となりました。

この時点での間違いは、「問い合わせ」を実行委員会のMLにしてしまったことでした。どのような内容の意見や問い合わせが来るかわからない以上、こうした「問い合わせ」は会長である当方に一本化すべきでした。

 

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ここまで、エピローグを含む、会長として判断に至った経緯です。実行委員長はじめいろいろな方にご相談し、ご協力をいただけるという約束をいただき、そのうえで「現地での通常開催の中止」という判断をすることができました。会長として大きなことを決めるというのは初めてのことでしたし、すでに決まっていることにのっとっての判断ではなかったこともあり、難しい状況ではありました。とはいえ、多くの方にご支援、ご賛同いただいたことに深く感謝します。

後半は、日を改めて、準備から「中止になった全国大会」の開催までをまとめたいと思います。

 

 

食育、六次化、伝統産業、フードロス、地域連携、IT等が凝縮された「総合的な学習の時間」の実践がジャパンSDGsアワードを受賞!

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徳島県板野郡高志小学校。

大阪から車で2時間半の小学校では、食育、六次化、伝統産業、フードロス、地域連携、IT等さまざまなものが凝縮された「総合的な学習の時間」の実践が行われていました。

 

この取組を拝見させていただくきっかけになったのは、徳島県鳴門市で六次産業化にとりくまれている「THE NARUTO BASE」さんのご紹介でした。

地元の方、地元企業、伝統産業、IT企業、さまざまな人たちを巻き込んだ取り組みは、

ジャパンSDGsアワード(パートナーシップ賞)も受賞(リンク先PDF)しました。

 

この取り組みをまとめ、教育システム情報学会関西支部産学連携研究会(2020年2月8日 近畿大学)で発表しました。スライドはこちら↓↓

 

 

来年度は、よりITに特化した取り組みをされる、とのことで、お邪魔する機会も増えそうです。(すでに研修の日程だけは決まっています!)

 

【参考リンク】

 

「第9回 Windows×教育」で、IoTのお話を聞いて、理科に使えそうなプログラミング教材を試してみました。 #winedu

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第9回を迎えました「Windows×教育」イベント。カレンダーの都合で、まだ冬休みではない方も多かったのですが、20名近くの方にお集まりいただきました。集まった方々の話題は、数日前に発表された「一人1台環境」「GIGAスクール」「教育の情報化の手引」などなど。また、奈良県立教育研究所の「STEAM教育エバンジェリスト育成研修」にも位置付けていただき、奈良県からも初めましての先生方がいらしていただけたのは、うれしい限りです^^

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 まず、小学校4年生の総合的な学習の時間で、micro:bitを使って、支援技術(Assistive Technology)の先駆けのような実践報告がありました。

 次に(株)ウフルの村上氏から、Society5.0時代のIoTについて、ゲストトークをいただきました。「IoT」の本当の意味を伺い、販売店、飲食店などでの事例をわかりやすくご紹介いただいたので、日常生活や学校や教育の現場での、近い将来のIoTなどを、参加者の皆さん、それぞれに思い浮かべることができたようです。「データを取り込むだけではなく、それをクラウドにあげて、そこからまたデータとなって現実世界にフィードバックされないと、IoTじゃない」という説明はとても納得いたしました。ありがとうございました!

 

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  後半は、理科に使えそうなプログラミング教材「MESH」を使った体験会。来年度から使われる理科の教科書に掲載された「MESH」。カラフルでとてもPOPな印象がありますが、実際に触る機会がそんなに多くありません。。。そこで、今回は、ドドーン!!!と10セットご用意しました(お借りしたものもあります、ありがとうございました)。

 最初こそ、尾崎先生(大阪教育大学)の説明とともに進めていましたが、コツがわかれば、どんどんどんどんいろんな方向に進んでいくのが、大人のお友達。そういう好奇心、大事ですよね!

 実は、今回、尾崎先生も、会場に入るたびに、人を感知するセンサーが働き、某コンビニエンスストアのようなチャイムがなり、感知した日時を記録するシステムまで作っておられました^^

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  一通りプログラミングできるようになったら、グループでアイディアを出し合って、簡単なデモンストレーションを行いました。

 タブレットの前で動いたり、声を出したりしたら、カメラが自動的に起動し写真を撮り、離れている家族に送ることができるシステムや、ちゃんと勉強しているかどうか、ペンの動きでわかるようなシステムなどが発表されました。

 最後のLT枠では、カルチャーセンターでのプログラミング教室で使われているベトナムで開発されているプログラミング教材のお話(山下さん)と、情報モラルの講演でどのような質問があって、どのようにこたえているかというお話(山口さん)がありました。
 

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 前回は3月だったのでほぼ9か月ぶりの開催となり、少々手際の悪さが目立ち、申し訳ありませんでした。やはり定期的に開催する、ということは大事ですね。

 次回の第10回は、春休み3月末を予定しております。日程、場所、内容が決まり次第、お知らせいたしますので、ぜひご発表、ご参加ください。「こんなことをしてみたい」という企画もあわせてお待ちしております!

 そして、今更ながら、「Windows×教育」イベントのロゴステッカーを作り、今回、参加者の皆様にお配りいたしました。「Windows」の「W」と、教育の「edu」を素敵にデザインしていただいたのは、Cross Media +Designの鴨谷先生。ありがとうございました!

 これからますます情報化が進む学校現場、教育をベースに考えたり、体験したりする場をこれからも提供させていただきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします!

 


 

大阪で、女子による女子のための「ITな女子会」やってます。

このブログは、地方IT勉強会 Advent Calendar 2019の12/15日付になります。(遅くなってごめんなさい)

 

さて、大阪で、女子による女子のための「ITな女子会」やっています。「なんで女子だけ?」と聞かれることもありますが、業界的には男性が多いことが続いているが故に感覚が違っているんじゃないかと思うことがあったり、学校や子育ての現場もIT化が進み、やってみたいと思ういわゆる「おかあさん」もいるんじゃないかと思ったり。。。

 

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 まず、こだわったのは場所。
①便利なところ
②親子でもOKなところ
を探し、以前よりお付き合いいただいていたハルカス大学さんの一室をお借りすることができました。
 この眺め、本当にサイコーです!!最初に来られた方は、まずは窓際に行かれて、その眺めの良さにびっくりされます!

 

 この「お菓子のテーブル」は、参加費代わりに皆さんが持ってこられたもの。「これ、おいしいんですよー☆彡」「これ、限定なんです~♪」「それ、やめられませんよね~♡」と、初対面でもまずは話がはずみます!!

 

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 次に、親子歓迎を形にするためにも、「お子様スペース」を作って、フロアに座って本を読んだり、お絵かきしたり、折り紙をしたり、外を見たり、自由にできる場所を作りました。

 子どもたちは、活動に参加したり、飽きたらお子様スペースに移動したり、おやつを食べたり。。なお、小学生以下のお子様は性別不問にしました。

 最初は、「よそのお子さん」に対する対応に戸惑うこともあったのですが、最近は「みんながみんなのお母さん」ということで、安全に配慮しながら、楽しんでいます。

 

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  そして、スピーカーもスタッフも全員女性です。本当に人のつながりはありがたいもので、最初は参加者で来てくださった方がスタッフ側に回ってくださったり、お母さんがスピーカーしている間は、お子様は別な方が見てくださったり、と和気あいあいと進めることができています。

 

 会場のハルカス大学の担当の方だけは唯一、成人男性なのですが、いつも気を使ってくださり、最初と最後だけご挨拶していただいています。本当にありがとうございます。

 

こんな「ITな女子会」。プログラミングしてみたり、グラフィックファシリテーションしてみたり、その時々でテーマを変えて、不定期開催しています。

「是非、こんなことしてみたい!」という女子、「プログラミングやってみたいんだけど、何からすれば…」と悩み中の女子、「勉強会とか出かけたいけど子連れではなかなか」と躊躇している女子、とりあえず、みんなでワイワイしてみたい女子、あべのハルカス23階でお待ちしております!

 

注意:「ハルカス大学」さんは場所をお借りしているだけで、「ITな女子会」の事務局などではありません。ご興味を持たれた方は、「ITな女子会」のFBページ(https://www.facebook.com/itnajoshi/)にご連絡いただくか、代表の西端律子あてに、SNSなどでご連絡頂戴できればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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明治は写真、大正は映画、昭和はテレビ、平成はネット、さて令和は…

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このエントリーは、子供とネット×平成の振り返り Advent Calendar 2019

の9日目です。

 

さて、このエントリーのタイトルにもあるとおり、それぞれの時代にはそれぞれを代表するメディアがあります。どの時代においても、人々は新しいメディアに夢中になり、問題がおこり、んじゃ、対応しなきゃ!子どもたち守らなきゃ!という「お約束」がありました。

 
映画の場合:
大正時代、フランス版清水次郎長のような「怪盗ジゴマ」がはやり、人々は「ジゴマ」よろしく、お金のある家に盗みに入り、そのお金をばらまくという「ジゴマ騒動」が起こりました。

 
テレビの場合:
第二次世界大戦後、高度成長期を経て、テレビは各家庭に普及していきました。あまりにも人々が夢中になったため、「一億総〇〇化」(今は不適切な言葉ですのでふせさせていただきます)と言われました。街角にテレビがあったり、テレビのあるおうちに人が集まったりと、今までのコミュニティとは違う、新しいコミュニティが形成されました。今思えば、つづくネット世界のコミュニティの「前触れ」だったのかもしれません。

 

しかし、映画の場合も、テレビの場合も、このままではだめだ!学校教育でも取り上げるべきだ!という考えのもと、「放送教育」「視聴覚教育」などが生まれ、今に至ります。

 

さて、「平成」を考えると、パソコン、インターネット、スマートフォンSNS…とまるで、最近の台風のように、大きなメディアが次々と登場しました。そして、残念なことに、「出会い系」「ネット依存」「デジタルデバイド」「SNSいじめ」「〇〇ッター」などの問題も矢継ぎ早に起こっています。

 

そして、もちろん学校現場でもこの問題に取り組まねば、というところで、「情報モラル教育」「情報活用能力」が生まれましたが、残念ながら即効薬にはなりにくいのかもしれません。その背景として、問題が起こった時の影響範囲が学校を超えていたり、家庭の方針が学校と違っていたり、どんどん新しいことが起こって、対処法がついていかなかったり、教師自身も習っていない、わからないことが多かったり、小学校では特に対応する教科がなかったりなど、現在進行形でさまざまな実践が蓄積され、先生方は非常に苦慮されています。

 

とはいえ、この「子供とネットを考える会」のように、学校と家庭以外の人たちが教育に関わることができるようになったのも、時代の要請なのか、ネットの恩恵なのか、平成時代に普及したことの一つと言えるでしょう。

 

最後に「令和」です。始まったばかりの「令和」ですが、AIとの付き合い方に右往左往する時代になるのでしょう。はじまってまだ1年もたっていませんが、すでに、過学習、誤認識、シンギュラリティ、知財、倫理などの課題が一部顕在化しています。非常に近い将来、AI技術が普及するとともに、これらのいくつかが大きな社会問題となることは想像に難くありません。
 
また、起こってしまった社会問題を解決するようなAIも生まれてくるでしょう。AIもこれからは深く教育に関わることになるのも見えています。

 

行きつく先はユートピアなのか、ディストピアなのか、それぞれの時代の人もそんなことを思いながら、その時代を生きていたのではないでしょうか。ただ、さまざまなものがデジタル化されてきている現在、この二つそんなに離れているものではなく、「紙一重」いや「bitひとつ」しか違わないのかもしれません。

Microsoft Ignite The Tour Tokyoで、教育の情報化とUDフォントについてお話してきました!

2019年12月5日~6日に、ザ・プリンス パークタワー東京で開催された「Microsoft Ignite The Tour Tokyo」で、教育の情報化とUDフォントについてお話してきました!

いままで、MVPとしていろいろな場所で登壇させていただいてきましたが、こうした大型イベントは初めてで、規模感、熱量、そしてさまざまな方の支援を感じることができました。

 

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小学校や特別支援学校での情報化の現状、そして、合理的配慮の一例として、UDフォントを取り上げ、奈良県生駒市での実践結果をお話ししました。

また、セッションをご一緒していただいたMVPの初音さんには、LiveTalkでリアルタイムに字幕を出していただきました。

セッション後は、教育の現状について、ICTコーディネータの方、教育産業の方、研究者の方など多くの方からご質問をいただきました。

 

「多様性と技術」

キーボードでアルファベットを入力すると、指文字のアニメーションが出力される簡単なシステムを作ったのが、最初の勤務先での長期研修の成果でした。

あれから、うん十年。。。。

技術の進歩とともに、できることもふえ、そして簡単にできるようになりました。技術者として開発するほどの力はありませんが、学校現場を中心に「困っていることを技術で解決するための出会いの場」のようなものを作っていきたいと考えています。

 

スライドの内容は下記オフィシャルリンクよりご覧ください。

説明は英語ですが、スライドは日本語です。

 

また、当日の様子は、下記ツイート内の動画をご覧ください。ほんのちらりと(本人しかわからない程度に)写っています(笑)

 

最後になりましたが、貴重な機会をありがとうございました!